今回はグリップを取り付ける際に「何で中の隙間を埋めたらいいのですか?」と言う質問にお答えして何パターンかご紹介します。
アーバーを使う方法
内径は棒ヤスリで簡単に加工できますので、ブランクの太さはほぼカバーできます。
削る際は棒ヤスリを使い、センターを出せるように均一に削りましょう。
ウレタンアーバーなら強度と感度を優先して、両端と真ん中の3点止めがお勧めです。
軽量かつ簡単に装着できますので、隙間が大きいリールシートの内部にはこちらをお勧めします。
コルクアーバーの場合は、柔らかい分更に加工しやすいですが、柔らかい為にどうしても感度は落ちてしまいます。
テサテープを使用する方法
Justaceのパーツを販売してる釣具屋さんで購入できる「テサテープ」と言う隙間埋め用のテープ。(写真下)
グリップが太く、内径の隙間が狭い場合に有効の手段。
貼って剥がせるので、太めに巻いても調整しやすく作業のし易さは随一ですが、柔らかいのでどうしても感度は落ちてしまう傾向があります。
重さもあるので、他よりも自重が重くなる可能性があります。
リールシート内部は3-4点止め位が無難です。
テーパーのきついロッドのグリップ内部には特に便利です。
タコ糸を使用する方法
ホームセンターで購入できるタコ糸。太さの種類が多く実はかなり使えるんですね。
こちらもテサテープと同じで狭い隙間に使用可能です。
基本的には密に巻いて下さい。
そして、タコ糸は巻いた後に瞬間接着剤でガチガチに固めて下さい。
そうする事でかなり硬度が出て、感度も損ないません。
隙間が少なくグリップが入りにくい場合は、瞬間接着剤で止めた後にペーパーで削って貰っても大丈夫です。
慣れないと作業性は悪いですが、テサテープよりも感度・強度共にバランスが良いです。
ブランクの径にグリップやリールシートのサイズを合わせる方法
内径の小さなグリップを加工して、リールシートもベイトなら内径がピッタリに出来る径もあるのでちょうどいい物があれば可能な方法です。
内径加工がどうしてもネックになりますので、最初のうちは穴の大きさがちょうどか大きい物でチャレンジして貰った方が無難です。
テーパーのきついロッドの場合は合わせるのが難しいのでこの方法は困難になります。
また細いブランクの場合グリップ内部の質量が増えてしまうので、重量増の傾向と空間が無い分反響が悪くなるので感度は落ちてしまいます。
リールシートの中はある程度空間を作った方が、反響しやすいので感度は上がります。
まとめ
ブランクの太さによって毎回変わってしまうのですが、
隙間の大きいリールシートなら「ウレタンアーバー」を使用するのが無難です。
空間を作る事で反響しやすく感度が上がります。
隙間が狭い時には「テサテープ」or「タコ糸」を使用するのがお勧めです。
感度はタコ糸に分がありますが、作業性はテサテープの方が簡単に出来ます。
とりあえず径に合わせて何種類も用意できないのであれば、「テサテープ」が無難かもしれません。
・リールシート内部→ウレタンアーバー
・グリップ内部→タコ糸orテサテープ
使う接着剤の量などにもよってロッドの自重は変わりますので、この辺りも加味して考えてみて下さいね。
ナカムラ