今回はストレートコルクグリップの延長作業の紹介です。
グリップの延長に関しては色々とやり方があるのですが、今回やるのは元々のエンドキャップを活かして間に延長分のコルクを入れる特殊なやり方。
メリットとしては、エンドキャップがそのまま使用出来て、見た目も純正チックな感じになります。
デメリットとしては、作業に手間が掛かる場合が多いので、他のエンドを使う場合はほぼこのやり方は行いません。
グリップをコルクの継ぎ目でカット
まずはグリップをカットなんですが、グリップの延長した状態での力の掛かり方を計算して、バランスの取れる位置にする事。
そして、コルクを繋ぎ合わせる時に違和感の出にくい様、コルクの繋ぎ目でカットする事。
これを心掛けてからカットする位置を決めます。
カットの方法は、糸ノコやルーターで行います。
延長分のグリップを用意
延長する分のグリップを用意します。
こちらもコルクの節目に合わせて長さを決めると、出来上がりの状態が綺麗になります。
カットしたら実際に合わせてみる
グリップをカットしたら実際に仮組してみます。
合わせ面の凸凹や継ぎ目の節目の違和感が無いかチェック。
実際に仮組しながらやると分かり易くて良いですね。
この時に組む工程の順番をしっかりと練っておく事。
効率よく組み上げられる様にシュミレーションしましょう。
そして、今回はこの部分だけコルクの内径が大きいので、テサテープでかさ上げします。
その位置を把握する為にマーキング。
これは見えない位置なので、分かり易い色で大丈夫です。
テサテープでかさ上げ
あまりに余裕があるならタコ糸がお勧めですが、厚さが無い為テサテープでかさ上げ。
マーキング位置と必要な太さをノギスで確認しながら巻きます。
グリップボンドで接着
かさ上げした後にグリップを通して問題無ければ接着開始。
しっかりとボンドを混ぜ合わせてから、延長パイプとコルクグリップの内部にしっかりと塗りましょう。
グリップの内部は忘れてしまいがちですが、ここにしっかり塗れていないと簡単にパキッとねじるだけで取れます・・。
細めの棒や割り箸等で塗って下さい。
グリップを上下させてしっかり中に接着剤を回す
中に塗るだけではなく、接着の際も回しながらグリップを入れていき、接着剤の塗ってない所が無い様にしっかりと全体に浸透させます。
これだけで、グリップの接着不良が無くなります。
グリップの合わせ面も当然忘れずに塗っておいてくださいね。
接着後、最低5分はしっかりとホールド。
テープで固定できる場所ではないので、手で持って固定しておきます。
残った接着剤で様子を見ながら時間を計ると良いですね。
最後に全体を接着
最後に全体を接合します。
こちらも先ほどのポイントを押さえて貰うと簡単に出来ます。
特に負荷の掛かるグリップの場合は、接着剤の量をケチらずにしっかりと塗って下さい。
グリップ延長完成
そして、グリップが完成。
延長したなんて分からない位の完成度になってますね。
多分言われても分からない位置だと思います。
コルクグリップは、元々コルクリングを繋げて作ってるのでこの方法で問題なく延長可能なんです。
これ位の作業なら要領さえ分かれば、あとは勇気だけでとても簡単に出来ます。(カスタムは本当思い切りが大事です)
外が寒い時期は暖かい室内で、自分のロッドを弄ってみてはどうでしょうか?
ナカムラ