こんにちは。ナカムラです。
この時期は有難い事にショアワインダーのお問い合わせや検索が多くなる時期。
前回の記事で「ショアワインダー選び「タチウオ狙いに最初の1本」」と言うのを書きましたが、今度は既に1本お持ちの方にステップアップで次の1本にお勧めする物のご紹介。
特に皆さん一番気になる最上位モデル「TZ ADVANCE」とスペックの近い「KM PLUS」を比較したいと思います。
ショアワインダー812KM TZ ADVANCE
昨年リリースした最上位モデルの位置づけとなる「TZ ADVANCE」
ブランクの性能を上げる為の特殊製法「マスキュラーサイクロンテクノロジー
」を搭載したモデル。従来のブランクでは考えられないほど軽くて、シャープな降り抜けを実現したにも関わらず、とても軽量で魚を掛けてもトルクフルなパワーを実現しています。
ガイドも薄くて、軽量な「トルザイトリング」を使用する事で更に軽くなって全体的なバランスもアップ。
軽量なリールを装着してもバランスをばっちり取って貰えます。
シャープで、軽量なロッドは潮の変化を感じる事が大事なワインド釣法ではとてつもなくアドバンテージのあるロッドです。
ショアワインダー832KM PLUS
長さ的に近い「832KM PLUS」を比較対象にします。
こちらはKMをベースにパワーアップさせたモデルですが、かなり先調子のKMよりも少しマイルドな先調子になっています。
全体的に背負うウェイトが重くなりますので、この方がキャストもし易く飛距離が出ます。
ブランクを少し厚巻きにしてトルクを出しているので自重は重くなってしまいますが、そのお陰でかなりのバットパワーが有ります。
ちなみにOZの小林社長はこのロッドで130cmのシイラを釣り上げております。
ブランクの特性上結構パリパリ感のある TZ ADVANCEと比べると、魚を掛けてからこっちの方がトルク感が強くてバラし難い曲がり方をします。
TZ ADVANCEは1本でオールマイティーに
TZ ADVANCEに関して言うと、1本で3/8ozから3/4ozクラスまで高次元にこなせるスーパーオールラウンダー。
1本でタチウオ、青物、シーバス等凄く幅広くこなせます。
832KM PLUSで同じ事をするとロッドの重さとティップのモタ感があり、1/2oz以下の軽い所が少し使いづらいです。
2本とも近いスペックですが、どうしてもこれはブランクの差が出てしまいます。
シャキッとしたTZとトルク感を持たせたPLUSでは全くこの性能が別となってしまうので、両方を一緒に使うと確実にTZの方が軽くて、感度が良いロッドに感じるでしょう。
ただ全てがTZの方が良いのかと言われるとこれもブランクの性質の差で、PLUSのトルクフルなブランクは魚を掛けてからのブランクの曲りによる追従によるファイトがとても楽に魚を浮かせることが出来ます。
TZの高弾性の素材になると特性上どうしても魚が暴れやすくなるんですね。
ロッド1本の基本性能はTZの方が確実に上ですが、青物などの用途になるとKM PLUSも負けません。
PLUSはKMと2本セットで真価を発揮
PLUSはタチウオ狙いの場合、KM(またはKMst)と2本持ちで真価を発揮します。
日が落ちる前の深場を探るのは5/8oz-3/4ozでKM PLUSで行い、日が暮れてからの1/2-5/8ozのウェイトをKMで使う。
どうしても暗くなると繊細なバイトも多いので、KMの方がタチウオメインにはお勧めです。
ガンガン動かしたい時やデカいサイズを狙いたい時にはKM PLUSを使って貰うと良いと思います。
何より2本あるとラインが切れた時やトラブルの際に安心できます。
KM PLUSだとメタルジグも使えるので青物を狙う事もお勧めです。
この2本でも1万円以上の差があり相当迷う所だと思いますが、
TZ ADVANCEもKM PLUSも値段に見合った性能を持ったロッドになりますのでどちらを購入されても間違いありません。1本で色んな魚を狙いたい・タチウオでも今まで以上に釣りたい
→TZ ADVANCEタチウオも青物も狙いたい・ロッド複数本での釣行→KM PLUS
こんな感じで考えてらうと分かりやすいと思います。
何か分からない事がありましたらお気軽にお問い合わせ下さいね。
ナカムラ